意外な人から、
意外なタイミングで、
意外な連絡が来る、
なんていうことは人生で時々ありますが、そういったことは内容が良いことにせよ悪いことにせよ、日々の流れにちょっとした変化を与えてくれるものです。
それが世界的なミュージシャンからの連絡であれば尚のこと。
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そんな話が先週突然やってきました。
かれこれ2009年から13年ほどやっている Ethnic Minority というバンドの音源が突如として先週金曜日にリリースされたのです。
「Small World / Jamaaladeen Tacuma featuring ETHNIC MINORITY」
CDではなくBandCampという音楽配信サイトになります。
何分間かは試し聴きができるので、ぜひお聞きになってみてください。
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Jamaaladeen Tacuma(ジャマラディーン・タクマ)さんというジャズのレジェンダリーなベーシストがいるのですが、この方がフジロックで来日した際、渋谷でストリートライブ中のETHNIC MINORITYリーダー横田さんのプレイを聞いて声をかけてくれたことが始まりでした。
ジャマラディーンはオーネットコールマンというフリージャズの巨匠のバンドのメンバーだったのですが、ETHNIC MINORITYではこのオーネットコールマンバンドのナンバーをカヴァーしてCDも出していましたし、ほぼ毎回のライブで演奏していました。
横田さんはジャマラディーンにそのことを伝え、その場で演奏して見せたとのこと。
ジャマラディーンは非常に喜んでくれて、(ツアー先の異国の地のストリートミュージシャンが、自分のバンドのレパートリーをそらで演奏してくれたらそれは嬉しいだろうと私でも思います)、
「日本滞在中にぜひ一緒にレコーディングしよう!」
と言って去っていったのでした。
横田さんからこの話を聞いたときは、喜びつつも
「レコーディングとかホントかなぁ」
と思ったものでした。
しかしその疑惑は数日後に良い方向に裏切られることになります。
「明日の夜深夜でスタジオを押さえたから来れないか?」
(正確には覚えてないけどこんなノリ)
という話が先方からきて、突如オールナイトのレコーディングが実現したのでした。
譜面も何もなく、その場でこんなリフでこんな進行で行ってみよう、とジャマラディーンがアイデアを出してきて、合わせて、
「OK、じゃあ録ろう。」
本当にこんなノリでどんどん録っていったのでした。
そんな非日常的な体験だったので、明け方車を運転して帰りながらも
「なんか夢みたいだったな」
という印象があったのを覚えています。
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そんな話があったのです。
2014年の話です(笑)。
連絡ができなかったわけではないのですが特に動きがないので、ここ数年は「本当に夢だった説」が自分の中で強くなってきていたくらいでした。
それが遂に遂に先週リリースに至ったようです。
なんでこんなにかかったのかは私たちもわかりませんが、なにせ8年も前のことですから、どんな曲をやったか、どんな演奏をしたかも記憶がおぼろげで、自分が聞いても新鮮で驚きがあるという面白い感覚で聞いています。
必死な感じが出ておりますが、ぜひよかったらお聞きいただけましたらと思います。
素敵な出会いに感謝です!
2あなた、他1人